金物屋スタッフブログ

製作金物屋(かなものや)のホーム > ブログ > カテゴリー 'スタッフブログ'

◆螺旋階段のボリューム検討をBIM(Revit)で

こんにちは柘進工業です。本日は先日竣工になった、勝どきの商住複合タワーマンションに関わらせて頂きました。地上58階と45階の大規模プロジェクトで弊社としても様々な工事に携われたので良い経験となりました。その中でも住居スペースの目玉でもある大型の螺旋階段のパネルを柘進工業が施工したのでそちらをご紹介。

 

クライアントは図面をいつも通りCADで描いておりますが、もう一つ3DデータのBIM(Revit)での提供もありました。それもそのはず、今回のその螺旋階段は正円ではなく楕円でした。2Dでは太刀打ちできないイレギュラーなことが待ち受けていることが想定できたので、ここで弊社はパネルの製作をBIM(Revit)でのボリューム検討から始め、階段との座標位置を数値化しパネルのバラ図に展開するというやり方を試みました。

 

平面

平面から各パネルのRを確認する

クライアントより提供された平面から施工箇所を抽出

 

BIM(Revit)にて作図

提供された3Dデータに、製作するパネルをBIMでモデリングし

データを合わせ干渉箇所を確認

 

BIMからパネルのデータを抽出

抽出したデータを立面図、バラ図に提供できるよう変換

 

立面の為の座標を数値化

立面に展開できるデータになりました

 

パネル製作用バラ図

実際のパネル製作用のバラ図になりました。

これで製作可能になったので、バラ図が100種類ほど作られパネル化しました。

 

現場で取り付け途中の実際のパネル

現場では職人により更に微調整がされ、きれいに納められていきました。

 

おおかた貼り終えたパネル

だいぶ進みました、ここまで来たらあと少し。

 

完成した螺旋階段

やっと完成しました。設計、製作工場、現場が連携を取り、初めてなしえた今回の計画なので思いもひとしおです。BIMを使った新たな試みという事もあり更に磨きをかけ様々なご要望に応えられるよう挑戦と精進を続けていこうと思います。

 

◆千葉駅東口再開発ビル【マインズ千葉】の外部通路天井

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは柘進工業です。本日は、ついこのあいだ竣工になった千葉駅東口再開発ビルの【マインズ千葉】にビックカメラが入りました。なんとここは池袋本店の規模も超える7階建ての超大型店舗。このことが多くのネットニュースに取り上げられていたのでついでにご紹介させて下さい。。。。すみません、弊社が制作し手掛けたマインズ千葉の吹き抜け天井部分に採用されている凹凸パネルが写真にたくさん上がっているので見て頂きたくご紹介します。

 

マインズ千葉 天井パネル 拡大

マインズ千葉 天井パネル 拡大

 

このような互い違いに凹凸を出した200枚近くのパネルを、ツヤ違いの仕上げにしてパターンを作り、メタリックフッ素樹脂の焼付塗装をして配置されているもので、反射の加減が変わりながら、周囲を写しこみ様々な表情を見せてくれるパネルになっています。通勤、通学、買い物、行楽と多数の人が行き交うこの場所で、ただの通り道とさせない配慮が出ています。

 

 

マインズ千葉 天井パネル2 周囲のネオンを映し出す

マインズ千葉 天井パネル2 周囲のネオンを映し出す

 

 

近くにお寄りの際は買い物ついでに通路の天井も是非見ていってください。

 

最後に沢山のネットニュースに出ているのでその一部を下記にご紹介します。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3b9270ab8fc243b5be6ddff3980b4de34163039

 

https://news.mynavi.jp/article/20221031-2499969/

 

https://chibatsu.jp/archives/31622143.html

 

https://chiba.keizai.biz/headline/870/

 

↑すべてのリンク先に弊社施工天井パネル(ビックカメラ千葉駅前店)の写真が掲載されています。

◆SUS304 SUS430 違い

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは、柘進工業です。今日はステンレスの話です。ステンレスはおおよそ200種類以上存在する合金で、その中でもよく使われる材でSUS304と、SUS430があります。錆びないとか磁石が着かないとか言いますが、いったい何がどう違うのでしょう、説明していきますのでよろしくお願いします。

 

柘進工業でよく使われているのはSUS304。

【300番~】オーステナイト系ステンレス

鉄 主成分

クロム 18%

ニッケル 8%

世の中のステンレスの7割がこのSUS304だと言われています。耐蝕性、高温に強く、光沢をもち、磁性はありません。レアメタルのニッケルが入っている分高価。

 

たまにオーダーがあるのがこのSUS430。

【400番~】フェライト系ステンレス(クロム系)とマルテンサイト系ステンレス

鉄 主成分

クロム 18%

SUS304よりも加工しやすく安価。磁性があります。

 

そのほかにもSUS201なんてものもあります。

【200番~】オーステナイト系ステンレス

鉄 主成分

クロム 17%

ニッケル 4.5%

マンガン 6%

窒素

SUS304よりも劣るが耐蝕性、高温に強く、光沢をもち、磁性はありません。また304よりも固くなりますが逆に伸びが悪くなり脆くなります。

 

SUS630やSUS631

【600番~】析出硬化系ステンレス

鉄 主成分

チタン

アルミ

モリブデン

上記の鋼材を添加することで人工的に硬化させたもの。

 

いかがだったでしょうか、知っているものからそうでないものまでさまざま。一口でステンレスといっても食器や家具に使うものから住宅や建設物に使うもの工業製品の部品になるものと用途別に使いわけられているものなんですね。

今回は身近なステンレスについてでした。

 

【関係記事】

真鍮(しんちゅう)とは

建築金物用語 調べてみました! ドブメッキ

製作金物とは

アルポリックパネルとは

リン酸処理とは

SECCとSGCC

◆ブローホールとは 原因 対策 対処

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

ブローホールとは金属溶接時にできた気孔(空気がたまってる孔)で、ガス類が(窒素、一酸化炭素、水素、亜鉛ガス等の金属蒸気)が溶接金属内で膨らんだもの。これは溶接金属内部にできる欠陥の状態で、表面からは確認できないものをそのように言います。この欠陥がある状態で金属に負荷がかかると、破断や断裂の原因になる恐れがあります。これは放っておくわけにはいきません。では、なぜブローホールができるのかというと主な原因は下記。

 

水分

油分

スラグ等の不純物(ケレンをかけてない等)

シールド不良(防風をしてないと風が吹いてシールド不足になったり、逆にシールドが多すぎても✖)

溶接時のアークが長い(1~2mmほどが良いとされる)

溶接速度や電流(単純にウデという言い方もできる)


このように原因はたくさんあります。もちろんできないことが一番ですが、仮にブローホールになっても発見できて対処できれば問題ありません。

見た目では発見しずらいこの溶接欠陥をどのように見つけるかと言いうと、RT検査(Radiographic Testing: 放射線透過試験)UT検査(Ultrasonic Testing:超音波探傷検査)などの非破壊検査で発見されます。


■見付けたら、まず場所を把握しマーキング

■グラインダー等で溶接金属部をゆっくり削ります

■ブローホールを見つけたら、さらに削り込みます

■除去出来たら再度丁寧に溶接

■グラインダーで仕上げる

 

このように、もしブローホールのような欠陥が出来ても検査を経て発見し、正しく対処できれば問題はありません。

大事なことは確認する事です。本日はブローホールについてでした。

 

【関係記事】

溶接ビードとは

TIG溶接とは

アーク溶接とは

スラグ・スラッグ・のろ とは

スパッタとは

ブローホール・ピットとは

◆電蝕(でんしょく)とは

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは、今回は電蝕(でんしょく)についてです。電蝕(電食と書かれているものは、正式にはこのこととは違う現象です)とは電気化学的腐蝕の略、異なる種類の金属が触れ合い、その間に電気が通る水(雨水とか海水とか)が入りこむ、浸水するなどの状況になると、イオン化傾向が強い金属からそうでない金属の方へ電子が移動し、金属原子が間にある液体に溶け出し金属が腐蝕するという現象なんです。この現象は強弱はありますが必ず起こる現象なんです。

 

弊社柘進工業はあらゆる金属を取り扱います。その中でもスチール、アルミ、ステンレス、亜鉛メッキなどはレギュラー中のレギュラー、完全にスタメンです。その金属同士をつなぐものとしてボルト、ナット、ワッシャーなどは必要不可欠。だからこそ当たり前のように気を付けられていることがあります。とても簡単なことではあるのですが、

それらは同じ材料(金属)でそろえるという事。

 

見た目をそろえる事で仕上がきれいになる、くらいにしか思っていなかったのですが、実は裏にはとんでもない恐ろしい事実がありました。それが電蝕作用です。簡単に言うと”異質の金属同士が湿ったところで触れあってるとサビる”と言う事です。この腐蝕は意外とえげつなく、数年放っておくと穴が開いていたりするレベルです。構造や屋根、設備廻り、バックヤード、ぱっと見で見えない場所だと建築の場合平気で数年見ないことはざらです(その分しっかり施工するのが当たり前なのですが。。。)。そういう見えない部分に気を使わないと気づいたら大変なことに。。。なんてことにもなりかねません。

 

とはいえ異質の金属を合わせて使ってはいけないのか、というとそうではありません。濡れる可能性のある場所は避けたいですが、相性の良い悪いがあります。全てはイオン化傾向なのですが、その傾向が近いものを選ぶことで被害を最小に抑えられます。逆にイオン化傾向の差異が大きければ大きいほど電蝕は顕著にでます。なので下の図でいうとオーステナイトステンレスと亜鉛めっきの相性は最悪です。なので主成分が亜鉛・アルミ・マグネシウムであるZAMとステンレスも外部や水を使う箇所での使用、組合せは✖です。専用のものを使いましょう。上下隣同士にあるものは比較的差異が少ないものなので金属同士がさわっていても比較的サビにくいとはいえるが、サビないわけではないので慎重に選ぶことが必要です。

 

【電蝕 組合せ表】(上下で離れるほど作用が大きい)

 

イオン化傾向小(電蝕でサビにくい金属)


イオン化傾向大(電蝕でサビやすい金属)

 

今回は気を付けないと大変なことになりかねない電蝕作用についてでした。

 

【関連記事】

素人がZAMについて調べてみた

真鍮(しんちゅう)とは

ヒューム(フューム)とは

◆YAGレーザー溶接とは

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは、柘進工業です。今回はアーク溶接の1つであるYAG溶接について調べてみました。溶接法としては非溶極式でTIG溶接と方式は同じになります。電極自体はほとんど溶けずに溶接棒を溶かし、つなげていく溶接です。

YAG(ヤグ)と読みます

Y(Yttrium:イットリウム)

A(Alminum:アルミニウム)

G(Garnet:ガーネット)

この三種類を使った複合酸化物のレーザーを照射することで、ほとんどの金属を溶接することが出来ます。光(レーザー)による溶接なので、熱による変形、変色の影響は少ないので薄板(一般的に0.3~0.5mm)に使用でき、溶接幅も狭く深いもので、仕上がりが美しいものとなります。

 

メリットとしては

・溶接時間が短時間である為、熱による歪みが少ない

・微細な溶接加工が可能

・異種の材料同士で溶接できる

 

デメリットは

・微細な溶接が可能であるがため、元々の溶接面の隙間を1/10にする必要がある。溶接前段階での精度が求められます。

 

なので厚みがあるものは難しく、薄板で精度の細かい溶接作業をするのに向いている溶接になります。

 

【関係記事】

ブローホール 対処

溶接ビードとは

TIG溶接とは

アーク溶接とは

◆クロメート処理 とは

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは、柘進工業です。めっきについては様々な種類があるのですが今回はクロメート処理について。設備機器の装飾などに使うクロムめっきとは違うのでご注意を!!。クロメート処理とは亜鉛めっきに付加させる処理の一つで見た目、耐食性ともに向上させる目的の為行われるもの。処理方法は液に漬け込むもの。

 

一口にクロメート処理といっても様々あり、出来るだけわかりやすく分類したいと思います。クロメートというとまずは大きく2つに分けられます。

六価クロメート 耐食性は優れるが有毒の六価クロムを含む

三価クロメート 六価クロメートに比べ耐食性はやや劣るが、六価クロムを含まない

その下に紐づいて下記の種類があります。

 

・ユニクロ(六価) キラキラしてる

・有色クロメート(六価) タマムシ色、黄色っぽい

・黒クロメート(六価) 黒

・白クロメート(三価) ユニクロに近しいキラキラ、またはタマムシ色や黄色も可能

・黒三価クロメート(三価) 黒

 

このように仕上がり色によって処理の仕方が変わってくるのがクロメート。「ユニクロの色がいいが六価クロムを含むので、近しい色の白クロメート(三価)を選ぶことにした。」のような選び方になります。主にビス、ボルト等に使用される処理になります。

 

クロメート処理

クロメート処理

 

【関係記事】

リン酸処理(パーカライジング) とは

色金(いろがね)と大根の関係

スパングルとは

建築金物用語 調べてみました! ドブメッキ


◆SECCとSGCC

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

こんにちは、本日は亜鉛めっき鋼板の種類で、板金加工でも、製作金物でも使われるSECCSGCCについてのお話。さらに、この二つを説明するにはそのベースになる鋼板も紹介しなければいけないのでとっても紛らわしいのですが、宜しくお願いします。まずSPCCと表示される基本的な鉄素材がある。(Steel Plate Cold Commercial)の略で冷間圧延鋼板という種類の一般的な鉄鋼板。この板がベースになり下記のSECCとSGCCの加工に分かれます。

 

SECCとは電気亜鉛めっき鋼板Steel Electrolytic Cold Commercial)の略でボンデ鋼板とも呼ばれます。基本のSPCCに電気亜鉛めっきをかけ、さらにリン酸塩で処理されることから、SECC-Pと表示されることもある(Pはリンの元素記号)これはよく言われるリン酸、リン酸処理と呼ばれる材で見た目がきれいなことから非常に重宝され採用シーンも多い。SECCの特徴はめっき層が薄く、加工や塗装しやすいものの耐食性はSGCCより劣り、切断部から錆びてしまうので、化成処理(クロメート処理等)が必要です。メッキ加工の際に熱を加えないので材そのものの特性を残しているものとなります。メッキ層が均一に薄くできるためきれいな見た目になりますが、防錆効果でいえば層が薄いためSGCCのような溶融亜鉛メッキ鋼板のほうが厚みがある為優れているといえます。この材はスパングルはでません。

 

SGCCとは溶融亜鉛めっき鋼板Steel Galvanized Cold Commercial)の略でトタンとも呼ばれる。基本のSPCCをめっき漕に入れて亜鉛めっき加工をしたもの。特徴は耐食性が非常に高いこと。表面が傷ついて鉄が露出しても、亜鉛が溶け出し、再度鉄を覆い、錆びる前に保護する犠牲防食作用が行われます。ちなみに屋根や外壁などに使われるガルバリウム鋼板はこの亜鉛メッキ漕にアルミ、シリコンを添加したもので、SGCCよりも酸、アルカリに強く外部建材に適した素材になっている。またSECCと比べるとメッキ塗膜分が厚いので注意が必要です。またこの材はスパングルが出ることがあります。

 

ちなみにベースのSPCC、金属が冷えた状態(常温)で延ばす加工をし仕上げる鋼板、つるつるした見た目なのでミガキ材とも呼ばれます。さらに想像できる通り、冷の逆でもあり、SPHCと呼ばれる鋼板は熱間圧延鋼板で(Steel Plate Hot Commercial)の略で熱いうちに延ばす加工をし鋼板状にしていく為、全体が酸化被膜(この色が黒い)に覆われる、なので見た目から黒皮と呼ばれている。またこの材は板厚に関係なく軟らかい素材なので強度を求められるような用途には向きませんが、加工はしやすく塗装ものりやすい材になります。

 

SECCとSGCC

SECCとSGCC

 

【関係記事】

真鍮(しんちゅう)とは

ステンレスについて

建築金物用語 調べてみました! ドブメッキ

製作金物とは

アルポリックパネルとは

リン酸処理とは

スパングルとは

◆世界情勢と金物価格

建築金物・製作金物の柘進工業
建築金物・制作金物の柘進工業

近年金物業界は材料価格が毎年上昇傾向で困った状態が続いていたのですが、2022年2月末から2022年4月中現在まで、世界が揺れ動いている事案が東欧で起きています。この事案は世界的に見ても金属の埋蔵量が多い国が当事者であることから、輸出量も相当、自国からの輸出制限、諸国からの経済制裁の影響で、以前より金属の入手が困難になってきています。この状況は金物屋として手放しでは見ていられないのでニュースに対してかなり敏感になっているのが現状。

扱っているものが、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、プラチナ、鉄

特に金物屋に影響が大きいのがコチラ。

アルミ 2ヶ月前から30%

鉄 2年前から50%

ニッケル 2ヶ月前から30%

これは金物屋にとっても、建築業界にとっても重要な金属で、合金のステンレスにも直結します。材料屋さんからは値上がり通達が頻繁になり、見積期限は通常1ケ月のところ1週間!!!早めの手配をかけないと納期に間に合わなくなることにもなりそうです。大規模な建築物になると計画~見積~確定~着工~完成まで数年なんていうことはざら、この値上がり方は最初の見積もりなんて何もあてにできないという事になります。これは異常事態、いったいいつまでこの高騰状態が続くのでしょうか。

しかもこのまま続くと埋蔵資源豊富なアジアの大国からの輸入が増えてくる可能性が出てくるので、世界のバランスも変わってきそうな雰囲気があります。各国の埋蔵資源に頼らなくてはならない日本からみると、かなり影響の大きい事柄が起こっているのがわかります、決して対岸の火事ではありません。

 

追記:電力価格の高騰で西欧の精錬工場が営業停止している流れから亜鉛も価格が上昇している模様。より金物屋にとって痛い状況になってきています。

◆ヒューム(フューム)とは

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

今回は溶接の際に生じるヒューム(フューム)についてです。金物を溶接し、扱ってく上で避けて通れないヒューム。知ることで正しく向き合い安全に溶接を行うことが出来ると思います。

fume
ラテン語で蒸気、煙の意ヒューム(フューム)は金属の気体ではなく、固体微粒子(マンガン等)からなる煙。物質の加熱や昇華によって生じる粉塵、煙霧、揮発性粒子。サイズは1 µm以下のものが多い。金物を溶接する際に生じる有害物質で、それを人体が吸入してしまうと、神経障害及び健康障害人に対する発がん性呼吸器系障害を起こす可能性があります。

 

令和3年4月1日溶接ヒュームが特定化学物質に追加されて、法が改正されました。継続して屋内作業場で溶接作業を行う場合、特定化学物質の作業環境測定と除去装置の設置義務が出来ました。防塵マスクはもちろんのこと、全体換気装置、もしくは局所排気装置を必ず取付け、ひと月を超えないようなスパンで損傷、異常がないかの点検が必要になってきます。それを行うことで安全に作業を遂行できるようになります。

 

これは連続して溶接作業をする屋内作業場が対象なのですが、正しく恐れ、取り扱うことで安全に溶接金物、製作金物業務を行っていきたいと思います。

 

【関係記事】

建築金物用語の基礎知識 アーク溶接

スパッタとは

溶接ビードとは

ブローホール・ピット とは

素人がTIG溶接(ティグようせつ)を解説

YAG溶接とは

電蝕作用とは

1 / 612345...最後 »
  • 協力業者様募集
  • 海外製品取扱店募集

柘進工業株式会社
〒273-0128
千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山4-7-11
ワコーレ鎌ヶ谷2号館20号室

WEBから問い合わせる

  • 求人募集
  • 協力業者様募集
  • QRコード
Copyright © 2024 TAKUSHIN-KOGYO Co.,Ltd. All Rights Reserved.