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◆TIG溶接(ティグようせつ)を解説

建築金物・製作金物の柘進工業

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当社の工場で行われている溶接の一つにTIG溶接というものがあります。金物素人の私には何のことやら・・・さっぱり。ほかにもMAGとかMIGとか紛らわしいのがあるらしいです。

 

T I Gとはどうやら略称のよう

Tungsten:タングステン

(熱に強く比重が重く硬い金属で元素記号はW)

Inert:不活性

(化学的に安定で,他の元素あるいは化合物と容易に反応しない)

Gas:ガス(気体)

welding:溶接

 

不活性ガスを利用したアーク溶接の一つで主にステンレスの溶接に用いられる方法のようです。

溶接の方法ではあるのですが図で説明した方がわかりやすいのかもしれません。なので描いてみました。

 

tig1

まず硬く、熱に強いタングステンの電極棒から強力な電極を放電させる。すると金属は溶かせますが正直これではコントロール出来ません。

 

tig2

なので不活性ガス(アルゴンガスやヘリウムガス)を吹き付バリア、シールドを作り他の気体(主に酸素)で溶接が邪魔されないようにしそこで放電させるとバリア内で状態が安定されるようにする。

 

tig3

そこに溶加棒を入れるとアーク(弓なり)状の電極が発生したときに溶加棒と母材を溶かし、溶け込ませることが出来溶接されるという、とても繊細であり考えられた溶接方法でした。ちなみに熟練度次第なのですが非常に美しく仕上げられる溶接がTIG溶接になります。

 

メリット

・非常に静かで、スパッタが出ないので加工がしやすい

・電極棒が減りづらい

・溶接ビードが美しい、繊細な溶接が可能

 

 

デメリット

・加工が比較的難しく、加工に時間がかかる

・価格が高い

・室内でなと加工できない

 

自分で描いてみるとわからないことが見えてくるので、またわからないことが出てきたらやってみたいと思います。今回はTIG溶接の基礎知識でした。

 

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