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◆ミーリング加工とは

建築金物・製作金物の柘進工業

建築金物・制作金物の柘進工業

 

ミーリングとは、フライス盤などを使い、金属を回転する複数の刃で切削する加工の事

さて、今日はミーリング加工についてです。聞きなれない言葉ですよね、私は全く分かりませんでした。別名ミリング加工フライス加工切削加工など呼ばれます。この加工は回転する工具を押し当て、金物を切削していく加工です。穴を掘ったり、くりぬいたり、平らに削ったり、R型に削ったり、のこぎり引きをしたり等の加工ができます。よく見るものは、タラップなどの丸パイプ同士を組み合わせるために、削ることが多いです。

 

わかりやすく加工箇所に色を付けてみました。薄いものよりもる程度厚みのあるものに使用することが多い加工方法です。様々な歯でいろんな加工ができるのでとても重宝されます。

ミーリング加工

ミーリング加工

 

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◆都心に新設「区立芝浜小学校」

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商業施設、タワーマンションの中に地上9階建の新設小学校

 

こんにちは。今日は、先日完成し弊社が金物屋として製品を製作、お納めさせていただいた新設小学校「区立芝浜小学校」を紹介。場所は東京都港区芝浦、都心のど真ん中です。現在タワーマンション開発が続くこの地域、児童数がここ10年で倍以上に急増し、同地域で26年ぶりの計画となりました。地上9階、地下1階のビル型小学校、校庭も温水プールも完備です。


yahooニュースに掲載されたのでまず速報でご紹介!!後日施工例写真アップします。

アップ致しましたのでご確認下さい!

 

「都心ならでは」の小学校完成…校庭9階・体育館7階・温水プール6階(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

商業施設、タワーマンションが立ち並ぶ都心に、地上9階建の新設小学校が完成

 

都心に新設!区立小学校施設 弊社施工例はコチラ

◆チャンネルとアングル

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今日はこんな二つのワードのお話です。

「チャンネル」とは【溝形鋼(みぞがたこう)】

「アングル」とは【山型鋼(やまがたこう)】

 

「チャンネル」と聞くと、もちろんTVの局を割り当てているもので、絶対権力で親にチャンネル権があったり、おこぼれが流れてきても、見たい番組が違ったら兄弟げんかが勃発したり。。。ですよね。

 

「アングル」は撮影が趣味の方が、こだわって様々な角度で先進的なものをやっているなぁって印象。私も建物の絵を描いていたので「アングルは大事!」と教わりました。お客様に伝わる印象が全く違うんですよね。。。


でも実は、この二つのワード、↑の意味とは製作金物屋さんでいうと全く違う意味のものになります


「チャンネル」はコの字とか、[の字とか、Cの字とかいろいろありますが、どれも安定した強固な鋼材です。二つの部材に挟まれて溝がある為そういわれます。なのでこの部材にデッキを載せたり、天井部材を張ったり、と頼りがいのあるものばかり。C型鋼はシーチャンと呼ばれたりします。


つぎに「アングル」はL型鋼、L型アングルなど言われます。等辺のものも、不等辺のものもあり、比較的軽量かつ強固であることから、手すりや、固定用のブラケットに使用したりします。


ほら全然違うものですよね。これにプレートを付けたり、穴をあけたり、溶接したりして様々な用途に使います。この二つの鋼材、混同しやすいものなので覚えるのに手間取りました。図面を描いていても毎回出てきて、サイズも様々。これからも新人金物マン達を惑わせることでしょう。しっかり覚えて使っていこうと思います。

今回はチャンネルとアングルのお話でした。

 

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◆銅の微量金属作用とは

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今日も合金のお話。我が国日本で硬貨は下記の合金(一部素金あり)が使われています。

アルミニウム 1円 アルミニウム100%

黄銅(おうどう)5円 +亜鉛

青銅(せいどう)10円 +錫(すず)

白銅(はくどう)50円、100円 +ニッケル

洋白(ようはく)500円 +亜鉛+ニッケル


上記を見るとわかるようにほとんどが由来のもの。ではなぜ硬貨になぜ銅を使うのか。それは、もちろん、コストがかかりすぎないこと。ただコストの他にも、大きな理由があるそう。それは、、、雑菌の活動を抑える微量金属作用により不特定多数が触る硬貨だからこそ抗菌作用を期待してだそうです。

 

銅はそんなに抗菌性が高いものなの??

そういわれてみると、、、

 

銅の入れ物に入った水は腐らないとか、

花瓶に10円玉、5円玉を入れると花が長持ちするとか、

銅の洗面器は目に良い、眼病が治るとか、

ホテルのドアノブは銅由来のものが多いですし

ヨーロッパの水道管も銅製のものがほとんどらしい。

しかもかなり年月は経っているだろう。

 

では他の金属は、、、と考えますが、銀も37℃(体温程度)で抗菌性能が認められているが銅は常温で効果がある。鉄由来のものの鋼鉄や、ステンレスはほとんど抗菌作用はないとのこと。非鉄金属の方が効果こそ認められるものの、他の金属と比べて銅の抗菌効果は断トツ。

 

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対しても、食中毒の原因になるノロウイルス、O-157、黄色ブドウ球菌や大腸菌等々に効果が発揮されている!!なので、銅製品はもっと使用されていいはず。


なので銅の食器等を使えば雑菌がわかないのでは、となるのですが実際はあまり見かけません。これには日本の食品衛生法で食品が接する部分は銅にめっきすることと義務付けられているためだそうです。ただ、これは過去に緑青が毒だと信じられていた頃の名残が原因の一つだといいます。


ちなみに緑青(ろくしょう)は長年猛毒だと信じられてきましたが、1980年代には厚生労働省(当時厚生省)が無害に等しいと発表しています。


このようなことを考えていくと、銅はもっと使用され見直されてよいものだと感じるようになりました。人に接するものであればどんどん採用してよいように思うのですが、いかがでしたでしょうか。少なくとも私はこの時代だからこそ銅製のものを気に留めることが多くなると思います。


今回は銅のありがたみを感じるお話でした。

 

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◆色金(いろがね)と大根の関係

建築金物・製作金物の柘進工業

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今回は合金の種類を調べていた際に気になったものをご紹介。伝統的な合金色集めてみました。下記は色金(いろがね)と呼ばれていて、主に美術品、芸術品に使われる合金。江戸時代以前から日本で発展した独自の技法で元の地金からはだいぶ色が変わるのでびっくり、変わり方はリトマス試験紙くらいの変化です。(個人の主観ですが)


赤銅(しゃくどう)青紫がかった黒 銅+金(3%)

烏金(うきん)青みがかった黒 銅+金(5%)

紫金(しきん)紫がかった黒 銅+金(8%)

四分一(しぶいち)灰色 銅+銀(25%)

 

などなど銅を中心とした合金が様々。上記は煮色仕上げというやり方で発色させるもので、100℃ほどの薬液に漬け、薄い錆の膜を貼らせ着色するのがこの伝統技法。この薬液は緑青(ろくしょう)、硫酸銅、ミョウバンを加えた水で、これを沸騰させる。温度を上げて漬け込むやり方はめっきと似ているようですが、温度が低すぎます。さらにこの技法には薬液で煮込む前に不思議な作業、特徴があり私はここに興味を持ちました。

 

な・ん・と・それは、大根おろしに漬ける????

 

たしか大根には消化酵素(ジアスターゼ)があり一緒に炊くと柔らかくなるとか、、胸やけが起きづらくなるとか・・・いや、いやこれは料理の話で、私の調べていたものは工業的な話。ちょっと意味わからないです。ここからGoogle先生を質問攻めに。。。そうすると出てくる出てくる。

 

大根をこすりつけるとか、

おろし汁をぬるとか、

大根おろしに漬けこみ、、

大根情報満載。

これを行うことでムラなく着色できるとのこと。しかし、科学的根拠がない、、とかが多すぎる。

 

どこにもその理由がないんです。通過儀礼?おまじない?いやいや、そんなものあり得ないと思っているので調べまくりました。そこでやっと出てきた文献(日本金属学会誌第69巻第12号)

東京芸術大学大学院美術研究科 北田正弘さんの実験

「伝統技法で着色したCu-4mass%Au合金(赤銅:しゃくどう)の着色層における微細構造と物理的性質」によると

 

”大根を使って洗浄をしたが、中性洗剤でも同様の効果があり表面活性剤的な使い方であると考えられる。”とのこと

 

表面活性剤、界面活性剤は表面張力をなくす効果があるので確かにムラはできにくくなり、均一に薬液が行き渡りそうです。

しかし、それを大根おろしに漬けることで、この効果があるであろうとやり続けた伝統技法、、先人はすごいですね。やり方を見つけたきっかけが知りたい。天才なの??

 

今回は色金(いろがね)と大根のお話でした。

煮色仕上の色変化イメージ

 

 

 

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◆アルポリック(ALPOLIC)とは

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アルポリックとは三菱ケミカルインフラテックさんが提供するアルミ樹脂複合板の事をそういいます。基本情報ですが面材はアルミだけでなく他にも、ステンレス、チタン、ガルバリウム鋼板、スチール等様々な金属面を取り扱っている商品。

建築には外部に見えてくる仕上げ材が多数あり、その中で弊社が良く扱うもので金属パネルがあります。シャープで締まった印象を持たれ、洗練されたデザインの建物によく使われます。大判のものが好まれ、継ぎ目が少なく、できるだけシームレスなデザインを求められるのが特徴です。


これを実現するためには、かなり大きな工場を持ち、大型設備を備えてないと製作は難しく、大判の為、製品精度を要求されるものです。製品自体もかなり重くなり製作、施工ともに技術の高さが求められるもの。さらに色に関してもムラを出さないよう細心の注意を払って製作していきます。でも実際にはなかなか難しい技術なのです。


このようなリスクを減らし、同じデザインの提案できる金属パネルがアルポリックのようなアルミ樹脂複合板という素材樹脂系のポリエチレンを主とする芯材を挟み、表面の両面材は各種金属パネルを選ぶことが出来、厚み、仕上も選択出来るもの。樹脂芯材で軽くて剛性が高く、平滑で色むらがなく、加工がしやすいので金属パネルのデメリットを見事にカバーした仕上げ材。デザインの幅を広げてくれるものとして重宝しております。下地材は樹脂を使用していますが不燃認定も取れているので安心の材料でもあります。このような特徴を持っているアルミ複合板なので様々な用途に使用されます。例えば看板であったりが外壁に使う外装材であったり、天井材にも使用できますし、仕上に塗装も可能です。


今回はアルポリックパネルの紹介でした。


ちなみに弊社の施工例はこちら

 

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◆金物の板金と製缶

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このたび私は、弊社柘進工業の行っている仕事の業種を「製缶業としている、ということを知りました。

製缶業

そもそも弊社では鋼板や型鋼を使用し主に建材を立体的に製作していくのが主な業務です。ざっくりいうとそういう仕事をしております。では、缶なんて当然全く触ってもいないのですが、なぜそう言われるのでしょう。

 

これにはなにやら日本人らしい奥ゆかしさというか揶揄しているというか、そんなものが見え隠れしていました。実は製缶業は2通り存在します。その名の通り缶詰や缶ジュース、ヘアスプレー、制汗スプレーなどの生活に携わる缶を加工していく製缶業。もう一つは鉄板等を曲げ、切断、溶接、穴あけ、組立などを行い、ガソリンボンベや施設等に入る大型水槽や装置など、あらゆる缶を製作する事が金属加工業での製缶業となります。その二つに共通するところは金属板からの立体的な容器の形成、水密性、気密性に優れ、強度、安全性が必要なもの。”鉄板等を曲げ、切断、溶接などを行い・・・”この行為は金属加工の技術の錘が網羅されており、これが出来るという事は金属加工の安全性と信頼性に長けている業者。なので製缶業を名乗るという事は・・・・

 

”当社は金属加工のプロフェッショナルです!”

という表現になっているのだと感じました。

 

直接言うより製缶業ですって言った方が控えめで当たりが柔らかです。鼻にもつかないし、、、もう一つ金物屋でよく聞く仕事でいえば板金加工。では製缶加工と何が違ってくるの?という疑問が出てくるのですが、実は違うもの。

 

厚みが薄いもの(7mm以下)は板金加工。厚いもの(7mm以上)が製缶加工と区別されています。

本日は少しわかりづらい金物屋の違いについてでした。

◆ルーバーとは メリット デメリット

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ルーバーとは板材や棒材を隙間を開けて並べた目隠し部材で、横方向に並べたものや縦方向に並べたもの。日本のものだと木連れ格子ガラリ戸、鎧戸等があります。完全に締め切るわけではないけど角度やピッチを調整し視界、視線を遮り、ソトとナカの空間を遮ります。それだけでなく通気は保たせているので、生活空間での使用の場合、プライバシーは保ちつつ、外と同じような心地よい空気感を作れる特徴を持つ優れもの、という事になります。


また戸建て、マンション、商業施設等の建物であればエアコンの室外機や給湯器、機械設備など見せた良くない物もたくさんある中で、かなり多用されるのがルーバー施工という方法。さらに素材、デザインも様々なので重宝されています。何か遮りたいけど、壁だと重厚過ぎて重苦しいし、光や風通しも遮ってしまう。ガラスだと見えすぎ。生垣は手入れが大変、、、、そういった場合もルーバーの選択肢は非常に有効です。

 

■見せたくない物をを隠す、仕切る

■騒音を遮る、抑える

■通気を確保できる

■直射日光の光量も調整できる

■雨除け

■デザイン性を上げる


このようなメリットだらけのルーバーですが若干のデメリットもあります。

 

■空気が通るのでほこりが付き、汚れがち

■ぶつけたら凹みがち

■材の本数が多くなるので費用がかかりがち


このようなことを理解しながら採用されるとよいと思います。

本日はなかなか万能な建材、ルーバーのお話でした。

弊社のルーバーデザイン

 

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◆ストリンガーできれいに整列

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「ストリンガー」これはルーバー関連部材だそうです。ルーバーは均等の間隔に整列して施工される機能と見た目が伴っている格子状の金物の一つ。


そもそもストリンガーというワードはもともと知っていて、とはいっても製作金物の世界の言葉ではなく、魚釣り用語。釣った魚を生かして捕まえておく道具なんです。ロープに何個も大きめなクリップが付いていて魚のあごに通しておくんです。釣れた!!って感じが周りにアピールできて、かっこいいんですよね。

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こんなやつです


ついこっちを想像してしまうのですが、今回は当然それではなく、、、

 

ルーバーは数も多くなりがち、職人さんの調整できれいに並べていくのはとても大変な作業になってきますので、サポート部材がとても便利で役に立つんです。それが金物業界の「ストリンガー」英【stringer】。

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このような金物です。

 

この通りに同じピッチ(間隔)の刻み部分に、外装ルーバーや、内装ルーバーを落とし込んでいくと均等に並べられるとても便利なもの。アルミに関わらず、鉄や他の材料のものもあり、当然ピッチ(間隔)が変われば刻みの幅も変えて作ります。土木だと橋桁という意味が強いのですが、金物の世界だと別の意味になるそう。

 

これでまた金物屋としての知識が増えました!

今日はストリンガーのお話でした。

 

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◆真鍮(しんちゅう)とは?特徴を紹介!

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真鍮(しんちゅう)とは銅と亜鉛を混ぜた合金で、亜鉛が20%以上のものを言い、別名黄銅(こうどう、おうどう)と呼ばれている非常に美しい金属。亜鉛の含有量が少なければ赤みが強くなり、逆に亜鉛が多ければ黄色みが強く、硬くなる性質があります。皆様が知っているもので「5円玉」はまさにそれですね。

 

建築金物屋では様々な金属を扱います。それぞれの特性を考え、建築資材として納めていくのですが、その中で真鍮(しんちゅう)って金属ご存じですか?製作金物はもちろん、建築、装飾の世界でも多く使われている金属の一つ。その金属を今回は紹介します。

 

日本では仏具にも多く使われています。燭台、りん、仏壇周りの金物なんかがそう。また吹奏楽の方々が使われる金管楽器はブラス(brass)とよばれこれも真鍮でできています。金管楽団をブラスバンドなんて言いますよね。トランペット、チューバ、ホルンやそれに加えシンバルも真鍮ですし、ピアノの中の締め具やペダル、ギター、ベースのペグも多いですね。

 

そんな真鍮が世の中に広まった理由はいくつかあります。その理由として

メリット

金色に輝いているのに金よりも安価なこと。

加工がしやすいので様々なシーンで使いやすいこと。

金属自体に殺菌作用があること。

経年変化が美しいこと

電導性の高いこと

デメリット

水に弱く、湿気や手垢、汗で変色やさびが起こる。

ゴムを腐食分解させてしまう。

 

古くは紀元前後の古代ローマ時代から作られてきていて、とても歴史の古い合金。経年変化があり成長を楽しめる金属なので、インテリアや調度品にも使われ、家具や家と共に大事にされてきた。さびや緑青(ろくしょう)が出ることも、また風合いを楽しむことが出来て良いとされていますが、もちろん手入れをしていれば、いつまでもピカピカのきれいな金色を保つことだってできます。

 

真鍮はさびやすい金属でメンテナンスが非常に大事です。錆びやすいという事は人体に対しては金属アレルギー反応もおきやすいので注意が必要という事です。直接肌に触っていると汗に反応し肌はアレルギー反応が出てしまいます。具体的に、どうやってメンテナンスしたり、お手入れの方法はというと。家庭にあるものでいうとお酢やレモン、重曹などを付け柔らかい布でふき取るだけで簡単なくすみはピカピカに戻ります。黒ずみや緑青などを落とす場合は中に少しつけてから歯ブラシ等で優しくブラッシングしたり、重曹ペーストを作って揉みこむことでどんどん落ちていきます。住宅の建具等だけでなくアクセサリーなんかにもこれは使えます。分量がわからないとか加減がわからない場合5円玉で練習はありだと思います。

 

金ぴかの金属つながりで金メッキというものがあります。見た目は非常に似ていますが同じ時間を経過させると真鍮の方が早くくすんできます。さらに時間がたつと今度はめっきの方の下地が劣化し始め、下地からまだらになって表面に影響を及ぼします。表面は14金や18金を使うので内部からの劣化が早くなるという事です。

 

用途としては、製作金物、建築金物屋の世界では主に金属パネルとして登場することが多く、壁面や天井面の仕上パネル、寺社仏閣に使われる金物に多く使われます。木部の端部はそのままだと腐りやすいので、使われる金物がそうです。化粧垂木、化粧母屋、擬宝珠、屋根材にも使われわざと緑青をふかせて強度をあげたりします。無垢だけでなく、槌目やヘアラインなどの加工装飾も付きやすいので非常に美しい仕上がりになります。建築金物としても、設備系は配管、ナット、建具系は蝶番、釘、フック、ドアノブに使われたりします。金物屋としては、昔からとてもなじみのある素材の一つです電気製品の部品としても優秀で、精密部品として通電箇所に良く使用されます。耐食性に優れ電導性が高いため重宝されています。

 

本日は、なじみある合金、真鍮(しんちゅう)の紹介でした。

 

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