◆メッキって何語?スペルは??由来
「メッキ」と片仮名で表記されることも少なくないため、外来語のように受け取られることもあるが、和製漢語とされる滅金(めっきん)に由来する語である。鍍金(ときん)ともいう。~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
僕が金物業界に入り、よく耳にする言葉、「メッキ」これってよく聞きますが何語なんでしょう、略語かな、???のような疑問が生まれてきましたので、調べました。なるほど日本語なんですね、調べてみるものです。正しくはひらがなで書くのが正解、ちなみに英語だと plating だそうです。
柘進工業では各種めっき加工の金物も1点ものの特注金物の製作も取り扱っております。(受注生産品になります)お電話、HP、メールにてお気軽にお問合せ下さいませ。
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◆柘進工業ブログ re:start(リスタート)
しばらく滞っておりました ブログを再始動させます。担当のキヨです。何卒よろしく願い致します。柘進工業が手掛けている現場も多数増えております、施工例にて皆様にご紹介いたしますのでご期待下さい。
その前に私キヨの自己紹介を。。。
私は宮城県出身の千葉育ち、建築の専門学校を出てこのかた20年ほどずっと建築畑に身を置いております。この度柘進工業に入社させて頂き建築金物について初めて学ぶことになりました。今までは建物がメインの職種でしたが製作金物・建築金物となると勝手が違います。今までの知識をフル動員しても追いつかない深さがありました。なのでおごらず、初心に戻り、すべてを吸収するよう、日々精進し業務に取り組んでいきたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い致します。
建築金物用語の基礎知識・・・玉掛けとは?
今日は一段と厳しい寒さですね!これを抜けたら少しは春らしくなるのかな?さて、更新が滞っておりましたが、本日のお題は玉掛け。実はこの言葉、グリーンファイル等を扱っていると、頻繁に出てくるのです。先月のアーク溶接と同じ。職人さんたちの資格のところに頻出するのです。80%くらいの職人さんは持っているような気がします。なぜでしょう、それは現場の「安全」に関わることだからです。
不思議なのはその名前、聞いただけではどんな資格なのかピンときません。「掛け」っていうくらいだから、何かを引っ掛けて運ぶこと、「玉」っていうのは玉結びの玉なのかなあとか想像していました。「玉掛け」を調べてみたところ、この予想は前半は△、後半は×でした!玉掛けというのは、クレーンなどを使う場合に、物を掛けるための器具の準備、掛け、移動、外す、そして設置する作業のことです。荷物の重さにかかわらず、クレーン等の能力が1トン以上の場合に、ワイヤーをシャックルに掛け、荷物を吊り上げたりさせる場合は、玉掛け技能講習の修了者であることが必要です。1トン未満の場合には、特別教育でよいようです。
しかし「玉掛け」なぜそのような名前になったかというと諸説がありすぎて絞り切れないのですが、大事なもの、持ちにくいもの、宝物などを指す言葉が「玉」なので、そのくらい丁寧に扱わなければいけないものという事がわかります。作業自体を見てみるとそんなに複雑な技能ではない・・・ように見えましたが、玉掛けと一口で言っても掛け方は用途により様々な方法があります。それゆえ選択を間違えての作業中の事故は非常に多いそうです。残念ながら現場事故のワーストワンが資材落下の事故です。なので正確な知識と、的確な判断が要求されるとても重要な作業なのですね。
直接建築金物には関連しないようですが、重い金属資材を扱うとき、安全に必要なものを確実に設置するためには必ず必要となる資格。なので、この資格を持っている職人さんも多いのです!
ちなみに掛け声について
オペレーターと合図者とのやり取りで使われている独特の用語が存在します。
ゴーヘイ:フックを巻き上げる 【go ahead:進め、前進の意】
スラー:フックを巻き下げる 【slack away:たるむの意】
チョイチョイ:フックを少し移動 【これはちょっとの意】
オヤゴーヘイ:ブームを起こす 【親を足すことでブームへの指示に代わる】
オヤスラ―:ブームを倒す 【親を足すことでブームへの指示に代わる】
会社、職種により少しずつ変わっているのですが基本的にはこのような合図が出されています。
今回は、資格は取りやすいが、奥がかな-ーり深い「玉掛け」についてでした。
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建築金物用語の基礎知識 アーク溶接
こんにちは!建築金物用語シリーズ。今日はアーク溶接を調べてみました。この言葉をよく目にするのは安全書類の資格です。アーク溶接とガス溶接は持っている方多いですね。では調べてみましょう!
アーク溶接とは空気(気体)中の放電現象(アーク放電)を利用し、同じ金属同士をつなぎ合わせる溶接法。放電させることによって、生じる高熱(約5000℃~20000℃!!)で母材と溶化材を溶融させて、分子原子レベルで融合一体化する接合法だそうです。鉄の溶融温度が1500℃なのでかなり高温で溶かされ接合されます。いわゆる「接着」とは全く違うことに注意。
コチラは大まかに分けた模式図でこれが限りではありませんが、アーク溶接には大きく分けて2種類に分けられ、電極を溶かさない非消耗式と、電極自体を消耗していく消耗式があります。アーク放電という電気的現象を利用するもので、電極2極の間に電圧をかけ強い光と熱を持つ、弧を描く光のアーク(Arc)を発生させ溶接させていく方法です。
溶化材料とは、これもよく聞きます。溶接棒。溶接棒がなくなっちゃったから買っといてと、職人さんに頼まれることもあります。この溶接棒の芯線から発生するアークを、被覆材から発生したガスでシールドして、空気が溶接部に混入するのを防止しながら、溶接していきます。被覆材の成分は、スラグとなってビード形状の成型の働きもします。この被覆アーク溶接は手溶接、手棒溶接と言うことがあります。この溶接は職人さんの腕に左右されるもので経験値が物を言う世界。
また、溶接棒は交換の必要があるため、溶接材として非常に長いワイヤーを使用する半自動アーク溶接もあります。半自動は溶化棒を必要としないので作業としては腕に左右されづらい溶接法です。ガスシールドアークは風に弱いので、屋外ではなく工場内で使われます。アーク溶接を行う際には、労働安全衛生法第59条3項「アーク溶接」による特別教育を終了する必要があります。これが、みなさんが持っているアーク溶接の資格。アーク溶接は強烈な紫外線を発生するため(日光以上)、長袖、長ズボン、溶接面、皮手袋が必須。
また、ヒューム(フューム)と呼ばれる酸化鉄、マンガンからなる煙が発生するので、防塵マスク、さらに換気設備が必要になり、2021年法改正されました。日本とヨーロッパや米国ではシールドガスの種類が違うようで、日本では炭酸ガスによるアーク溶接が主流ですが、欧米ではアルゴンが主流のようです。
なんとなくアーク溶接の原理は理解できたものの、調べていくと、これはとても熟練が必要な技術のようです。文字で書いていると簡単なんですが、実際は煙やらドロドロに溶けたスラグやらでなかなかどこを溶接しているかもよく見えなかったりするそうです。職人さんはすごいですね。改めて尊敬と感謝です。
というわけで、今回はアーク溶接でした!
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建築金物用語 調べてみました! ドブメッキ
入社した日から、毎日のように耳にした言葉。「ドブメッキ」メッキなら聞いたことある。ドブって?
このドブというのは、語源はそう、あのドブです。道の横にある。(今はないところも多いですね)メッキの処理液が入った槽をドブというので、ドブメッキ。この「ドブ」にメッキしたいボルトだとか板とかを浸すのだそうです。このドブという言葉も諸説あるのですが、ドブには「全て」という意味があることから(初めて聞きました、、、)、すべてを漬け込むという意味で「ドブ漬け」という。とか、どぼっと漬けることから「ドボ漬け」が転じて「ドブ漬け」になったとか、、、
ドブメッキ、ドブ漬けはWikipediaによると、正式名称は溶融亜鉛メッキ。鋼材の表面に450℃程の高温にした亜鉛の被膜を施すことで、鋼材の腐食を防止します。漬け込む金物の形状によってはガス抜き孔、湯抜き孔と呼ばれるメッキだまり、ガスだまりを作らないようにする工夫をしないと腐食箇所が出来てしまうので注意。また形状によってはひっかけてメッキ層に漬けるのでかかり用の穴も必要になったりします。
ペンキ等とは違い、衝撃や摩擦で剥離することがないため、主に室内では基本メンテナンスフリーで耐食性、耐久性に優れています。もし傷がついても自ら傷を塞ぐ、犠牲防食作用もある優れモノ。スパングルという亜鉛が結晶化した花紋が出ます。錆びないと言われているステンレスと比較しても、費用も安価で製作できるので、かなり流通していてポピュラーな加工であると言えます。海水に対しても土壌中でも耐食性があるのも驚きです。ただ、歩行用の床面や手摺、タラップの手掛かり部など、常に負荷がかかるところに使用されている場合補修等のメンテナンスは必要です。
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rewrite 2022/3/18
続きまして 建築金物 用語調べました!「チャンバー」
こんにちは!いろいろと調べるのはおもしろいのですが、今回の用語は意外と苦戦しました。「チャンバー」
調べてまず驚いたのが、オートバイの世界ではずいぶん有名な言葉らしいということです。マフラーと似たような感じなのですが、マフラーが消音機能を持つのに対して、排気ガスの制御をしているのがチャンバーです。実は建築のチャンバーも姿形こそは違えど、空気の制御つまり空調設備という意味では同じです。
チャンバーは英語で”chamber”「小さな部屋」「室」といった意味です。この言葉のとおり、開口が限定された小さな空間がチャンバーです。建築業界ではチャンバーボックスと呼ばれ、箱状の多面体でできていることが多く、ほとんどの建物に使用されます。小型のものもあれば、かなり大型のものあるので、バラしたパネルの状態で現場に搬入し、組み立てることも多いです。
(柘進の場合は金属でこれを作るのです)
良くわからないチャンバーのいいところ
■チャンバーは屋外から入ってくる空気の流れを一旦受け止め、一定の量をだけを屋内に流す機能があります。
■チャンバーは勢いよく入ってくる空気が作り出す騒音を抑える消音機能があります。
■チャンバーは空気の流れを制御するため温度も一定に保ってくれます。
■大型の建物であるほど風の影響が強いので、チャンバーの機能の本領発揮です。
空気がそのチャンバーを通りながら、他のダクトからきた空気と混合されたり、または1つのダクトで入ってきた空気が2つ、あるいは3つに分岐するのです。また、消音、吸音のため、グラスウールなどを中に敷くこともあります。これは経年劣化が伴うため定期的な点検と交換が必要になってきます。建物全体の空気の制御に関わる設備なので清掃もとても大事。
あまり表に出てくるものではないので空調設備でそんなものがあるのか、って思われる方もいるのではないでしょうか。今回はチャンバーについてでした。
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rewrite 2022/03/15
いよいよ開始! 建築金物用語 「マリオン」って?
はい。こんにちは!
タイトル通り調べてみました!有楽町にある建物の通称マリオンの由来になった、建築用語の「マリオン:mullion」。つまり方立のことと一緒にカーテンウォールも解説。一番簡単な説明は「建物の開口部を支える垂直の材」。有楽町マリオンの外観を思い出してみてください。
タテの部材の奥の方にガラス、みたいな感じです。この垂直の柱がまさにマリオンなんです。オフィス街でよくよく見ると、マリオンってなくてはならない感じだし、マンションなんかでもよく見る気がします。(樋をマリオンの中に通しているところもあるようです)開口部の横材を支える間柱の機能もありつつ、ドアや窓、パネルが連続するときにそれぞれを分離する中方立てでもあるということです。この方立てを制作するのも柘進工業の大事な仕事です。
調べて納得です。カーテンウォール工法でマリオン方式(方立工法ともいう)というのがあるようです。もう有楽町マリオンの写真がそのものですね!それでは今出てきたカーテンウォールとはどういうものでしょうこれも少し解説しようと思います。
カーテンウォール:curtain wall
主にアルミの部材とガラスで構成されたカーテンウォールが多く、acw:aluminium curtain wallと呼ばれたりもします。カーテンの様に軽く(←これは例えですが)、建物の構造上関係なく主要構造部でない壁、つまり建物を直接支える壁ではないという事。主な工法は工場などであらかじめ壁状に組んでユニットにし現場で組み合わせるユニット工法と、現場の方立、すなわちマリオンに開口部や横架材を取り付けていく方立工法が多くとられている。外観はガラス面が大きく取られるのでモダンで都会的な印象になりデザイン性が高く、内部は明るく、大きな開口部となるので大空間や吹き抜け部に利用されることが多い。高層ビルやマンション、商業施設など大きな建物に利用されていることが非常に多いです。
さて次回はチャンバーこれも社内でよく聞く言葉です。どんなものでしょうか・・・正確なところを知りたいですからね!では調べて参ります!
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rewrite:2021/9/21
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こういうこともあるんです。
rewrite:2022/3/18
カーテンウォール追記
アルミ製 マリオン取付工程その2
こんにちは!
今日は前回の続き、後半です。
アルミ マリオンの取付工程です。
5 側面パネルを建て込みボルト止め
6 側面パネル建て込み状況
7 内部パネルを建て込みビス止め
8 施工完了
各フロアでこの繰り返しです。
これを足場を使って外部からとなると、いろいろな問題が絡んできます。
数本ならともかく、かなりの量がある場合は、
内部から取り付けられるこのマリオンはとっても施工性がいいそうです!
ちなみに部材は海外製品です。
施工性がよく、低価格、もちろん品質も高いです。
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アルミ製 マリオン取付工程
2021/9/21追記
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アルミ製 マリオン取付工程
某現場でのアルミ マリオンの取付工程です。
通常足場からの取付となることが多いのですが、
弊社ではこれを内部から取り付けられるように企画・製作しました。
部材は海外からの輸入品です。
以上前半です!
後半に続きます・・・。
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2021/9/21追記
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