続きまして 建築金物 用語調べました!「チャンバー」
こんにちは!いろいろと調べるのはおもしろいのですが、今回の用語は意外と苦戦しました。「チャンバー」
調べてまず驚いたのが、オートバイの世界ではずいぶん有名な言葉らしいということです。マフラーと似たような感じなのですが、マフラーが消音機能を持つのに対して、排気ガスの制御をしているのがチャンバーです。実は建築のチャンバーも姿形こそは違えど、空気の制御つまり空調設備という意味では同じです。
チャンバーは英語で”chamber”「小さな部屋」「室」といった意味です。この言葉のとおり、開口が限定された小さな空間がチャンバーです。建築業界ではチャンバーボックスと呼ばれ、箱状の多面体でできていることが多く、ほとんどの建物に使用されます。小型のものもあれば、かなり大型のものあるので、バラしたパネルの状態で現場に搬入し、組み立てることも多いです。
(柘進の場合は金属でこれを作るのです)
良くわからないチャンバーのいいところ
■チャンバーは屋外から入ってくる空気の流れを一旦受け止め、一定の量をだけを屋内に流す機能があります。
■チャンバーは勢いよく入ってくる空気が作り出す騒音を抑える消音機能があります。
■チャンバーは空気の流れを制御するため温度も一定に保ってくれます。
■大型の建物であるほど風の影響が強いので、チャンバーの機能の本領発揮です。
空気がそのチャンバーを通りながら、他のダクトからきた空気と混合されたり、または1つのダクトで入ってきた空気が2つ、あるいは3つに分岐するのです。また、消音、吸音のため、グラスウールなどを中に敷くこともあります。これは経年劣化が伴うため定期的な点検と交換が必要になってきます。建物全体の空気の制御に関わる設備なので清掃もとても大事。
あまり表に出てくるものではないので空調設備でそんなものがあるのか、って思われる方もいるのではないでしょうか。今回はチャンバーについてでした。
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rewrite 2022/03/15
いよいよ開始! 建築金物用語 「マリオン」って?
はい。こんにちは!
タイトル通り調べてみました!有楽町にある建物の通称マリオンの由来になった、建築用語の「マリオン:mullion」。つまり方立のことと一緒にカーテンウォールも解説。一番簡単な説明は「建物の開口部を支える垂直の材」。有楽町マリオンの外観を思い出してみてください。
タテの部材の奥の方にガラス、みたいな感じです。この垂直の柱がまさにマリオンなんです。オフィス街でよくよく見ると、マリオンってなくてはならない感じだし、マンションなんかでもよく見る気がします。(樋をマリオンの中に通しているところもあるようです)開口部の横材を支える間柱の機能もありつつ、ドアや窓、パネルが連続するときにそれぞれを分離する中方立てでもあるということです。この方立てを制作するのも柘進工業の大事な仕事です。
調べて納得です。カーテンウォール工法でマリオン方式(方立工法ともいう)というのがあるようです。もう有楽町マリオンの写真がそのものですね!それでは今出てきたカーテンウォールとはどういうものでしょうこれも少し解説しようと思います。
カーテンウォール:curtain wall
主にアルミの部材とガラスで構成されたカーテンウォールが多く、acw:aluminium curtain wallと呼ばれたりもします。カーテンの様に軽く(←これは例えですが)、建物の構造上関係なく主要構造部でない壁、つまり建物を直接支える壁ではないという事。主な工法は工場などであらかじめ壁状に組んでユニットにし現場で組み合わせるユニット工法と、現場の方立、すなわちマリオンに開口部や横架材を取り付けていく方立工法が多くとられている。外観はガラス面が大きく取られるのでモダンで都会的な印象になりデザイン性が高く、内部は明るく、大きな開口部となるので大空間や吹き抜け部に利用されることが多い。高層ビルやマンション、商業施設など大きな建物に利用されていることが非常に多いです。
さて次回はチャンバーこれも社内でよく聞く言葉です。どんなものでしょうか・・・正確なところを知りたいですからね!では調べて参ります!
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rewrite:2021/9/21
東京卍リベンジャーズさんとマリオンクレープさんのコラボのおかげで
弊社のこのブログが検索にてヒットしている模様。
こういうこともあるんです。
rewrite:2022/3/18
カーテンウォール追記
アルミ製 マリオン取付工程その2
こんにちは!
今日は前回の続き、後半です。
アルミ マリオンの取付工程です。
5 側面パネルを建て込みボルト止め
6 側面パネル建て込み状況
7 内部パネルを建て込みビス止め
8 施工完了
各フロアでこの繰り返しです。
これを足場を使って外部からとなると、いろいろな問題が絡んできます。
数本ならともかく、かなりの量がある場合は、
内部から取り付けられるこのマリオンはとっても施工性がいいそうです!
ちなみに部材は海外製品です。
施工性がよく、低価格、もちろん品質も高いです。
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アルミ製 マリオン取付工程
2021/9/21追記
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アルミ製 マリオン取付工程
某現場でのアルミ マリオンの取付工程です。
通常足場からの取付となることが多いのですが、
弊社ではこれを内部から取り付けられるように企画・製作しました。
部材は海外からの輸入品です。
以上前半です!
後半に続きます・・・。
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アルミ製 マリオン取付工程その2
2021/9/21追記
東京リベンジャーズさんとマリオンクレープさんのコラボのおかげで
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とある現場のスチール手摺
面格子
窓などの開口部に、一定の間隔で打ち付けられた格子のことを面格子といいます。
台所の窓や外の道路に面した廊下などに、防犯のために取り付けられることが多くプライバシー保護のために浴室などの窓に取り付けることが多いです。
幕板
日本の木造家屋の窓の上の板の部分を幕板といいます。
家具と天井の間にできたすき間を埋めるために取り付ける板、机に座ったときにちょうどヒザの辺りにある脚に取り付けられた板なども幕板です。
鉄道車両の構体の窓の上の板などもこれにあたります。
◆キャットウォークの由来
皆さんが気なっているであろう、謎の多い分野が建築用語。今回は、「キャットウォーク」キャットウォークとは、高所用の通路や足場のことで主に点検メンテナンス用又は仮設の狭い通路です。
■こんな感じで、体育館とか工場とかにある狭い通路。
これ今回のキャットウォーク。
由来は高所にあるネコの通り道のことから転じてキャットウォークと呼ばれるようになりました。見た目も確かにそんな感じですよね。
■これは「猫と一緒に住まえる邸宅」みたいな、
建築雑誌とかに以前良く見た、壁から唐突に出ている板。
これは由来の方のキャットウォーク。
必ずではないが、床面はグレーチングや格子上で透けていることが多いです。取り外しが可能なのでメンテナンス上外せる方が、都合が良い場所が多いかもしれませんね。あと床面積にもカウントされないですし。屋上とか外部階段とか、吹き抜け部とかに設置されます。柘進工業がキャットウォークの施工を行う場合は、ファインフロアやグレーチングのような通気性のある床を使用し、金物の手摺と背カゴ付きタラップをセットで納めていることが多いです。建物の施工性やメンテナンス性を飛躍的に向上させる、縁の下の力持ちがキャットウォークになると思います。ご理解いただけたでしょうか。
今回はキャットウォークについてでした。
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グレーチング とは
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庇(ひさし)
庇(廂、ひさし)は、家屋の開口部(窓、出入り口)の上に取り付けられる日よけや雨よけ用の小型の屋根のことです。
取り外しが容易であり、営繕時には、補修後に再度使用できるなどのメリットがあることから多くの現場で使用されています!
グレーチング とは
グレーチングとは(英語:grating)、鋼材を格子状に組んだ溝蓋です。素材は様々で鉄、ステンレス、FRPなどで作られています。よく見かけるものとしては道路わきや、接続部にある排水路の鉄製の格子ふたなどがそうです。歴史は、1950年代造船に関わっていた技術者が、他国の船のデッキにつかわれていたのを元に、独自開発したものが始まり。そもそもは船用の部品だったのですが取り扱いの良さ、丈夫さ、水はけのよさに定評があり道路等で使われるようになりました。
その頃は金型を作り、溶けた鉄を流し込む鋳造式でしたが、重量が重い、生産性を上げたい、などの声からアップグレード。主部材にパンチプレスで穴をあけ、補助部材を組み込んでいく組工式(ステンレスのグレーチングはこれが多い)。主部材と補助部材を電力を使って圧着していく溶接式が誕生し同時に生産メーカーも増えました。現在はほとんどが溶接式になっています。網目も道路なら問題ないのですが、歩行者が多い場所は、普通目(粗目)と呼ばれる一般的な隙間だとヒールやベビーカーの車輪がちょうど隙間に入ってしまうため細目と呼ばれる細かいピッチのグレーチングというのも開発され使い分けされているようです。
仕上の種類もいくつかありますが主はめっきになります。メインはご存じ溶融亜鉛めっき、かなりの確率で見るものは大体これになると思います。他にもリン酸処理により光沢を落とす処理をしたり、ZAMのような亜鉛、アルミ・マグネシウムの合金メッキで耐性を強くしたりも可能。形状の種類はみぞぶた用、U字溝用、ボルト固定用、開閉用などがあります。機能も跳ね上がらないようにしたり、盗難防止があったり、水はけがさらに良くなる工夫をされているもの、雪が解けやすいものなど年々進化しています。
グレーチングのよいところは水はけの面はさることながら、目的別のラインナップの豊富さ、耐候性の強さ、加工のしやすさ、などがあげられます。価格も安価であることから各ほとんどの現場に採用され続けている。現在では大判のグレーチングをスクリーン状にし、ルーバーの代わりや、腰壁、フェンスの代わりに使用したりとデザインにも一役かっている優れもの。
今回はなんにでも使えるグレーチングのお話でした。
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rewrite 2022/04/27