面格子
窓などの開口部に、一定の間隔で打ち付けられた格子のことを面格子といいます。
台所の窓や外の道路に面した廊下などに、防犯のために取り付けられることが多くプライバシー保護のために浴室などの窓に取り付けることが多いです。
幕板
日本の木造家屋の窓の上の板の部分を幕板といいます。
家具と天井の間にできたすき間を埋めるために取り付ける板、机に座ったときにちょうどヒザの辺りにある脚に取り付けられた板なども幕板です。
鉄道車両の構体の窓の上の板などもこれにあたります。
◆キャットウォーク とは
皆さんが気なっているであろう、謎の多い分野が建築用語。今回は、「キャットウォーク」キャットウォークとは、高所用の通路や足場のことで主に点検メンテナンス用又は仮設の狭い通路です。体育館や劇場、ダムの堤壁面にメンテナンス用に設けられている通路です。
■こんな感じで、体育館とか工場とかにある狭い通路が今回のキャットウォーク。
由来は高所にあるネコの通り道、だったりネコしか通れない通路、のことから転じてキャットウォークと呼ばれるようになりました。見た目も確かにそんな感じですよね。
■これは「ペットと一緒に住まう邸宅」みたいな、建築雑誌とかに以前良く見た、壁から唐突に出ている棚板。これは由来の方のキャットウォーク。まさに猫の通り道です。リビングなどにステップやキャットタワーと組み合わせて、ハンモックがあったり休憩スペースがあったり、猫好きの皆様はインテリアに溶け込ませながらお気に入りの空間を作り上げていますよね。猫ちゃんもストレスフリーで過ごせることでしょう。
■もう一つは貨車への荷物の搬入を容易にするために貨車の床と同じ高さに設けられたステージもそのように言います。
今回のここで伝えたいキャットウォークは、建築のもの。必ずではないが、床面はグレーチングや格子上で透けていることが多いです。グレーチング等は取り外しが可能なので、メンテナンス上都合が良い箇所に採用されているのかもしれませんね。あと床面積にもカウントされないですし。屋上とか外部階段とか、吹き抜け部とかに設置されます。柘進工業がキャットウォークの施工を行う場合は、既製品の商品もあれば製作もあるのですが、ファインフロアやグレーチングのような通気性のある床を使用し、金物の手摺と背カゴ付きタラップをセットで納めていることが多いです。建物の施工性やメンテナンス性を飛躍的に向上させる、縁の下の力持ちがキャットウォークになると思います。←大抵上の方にありますが。。。
さて、ここで似たような言葉に、日本の建築用語で「犬走り」というものがあります。これもまた犬くらしか通れる幅がないことからそういいますが、犬の運動不足を解消させるものではありません。どこにあるかというと、家の軒下にコンクリートや砂利で作られた40cm~60cmくらいの細い通路のようなものがあります。そもそもは、軒から雨が垂れて地面にはねて建物が汚れないように、雨が落ちてくる箇所に砂利やコンクリートを敷き詰めることで泥跳ねを防ぐためのものでした。現在は防草の効果もありますし、砂利施工をすれば防犯性が高まるので採用されていることが多いです。
ネコの通路と、イヌの通路についてご理解いただけたでしょうか。
今回はキャットウォークについてでした。
建築現場には生き物はいっぱいなんですシリーズ はこちら
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続きまして 建築金物 用語調べました!「チャンバー」
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建築用語集 タラップ ステンレス
庇(ひさし)
庇(廂、ひさし)は、家屋の開口部(窓、出入り口)の上に取り付けられる日よけや雨よけ用の小型の屋根のことです。
取り外しが容易であり、営繕時には、補修後に再度使用できるなどのメリットがあることから多くの現場で使用されています!
◆グレーチング とは
グレーチングとは(英語:grating)、鋼材を格子状に組んだ溝蓋です。素材は様々で鉄、ステンレス、FRPなどで作られています。よく見かけるものとしては道路わきや、接続部にある排水路の鉄製の格子ふたなどがそうです。建築金物業界ではこちらを通気性、可視性、透水性のある特徴から高所作業の通路やステージに良く使われます。取り外しもかのなことから様々なシーンに採用されていることが多いのです。さて日本のグレーチングの歴史は、1950年代造船に関わっていた技術者が、アメリカの軍艦のデッキにつかわれていたのを元に、独自開発したものが始まり。そもそもは船用の部品だったのですが取り扱いの良さ、丈夫さ、水はけのよさに定評があり道路、建築等で使われるようになりました。ちなみに造船をしていたのは広島県呉市に本社を置くダイクレという企業なのですが、あの「戦艦大和」用にグレーチングを造った会社でもあり、その技術を継承しています。
その頃のグレーチングは金型を作り、溶けた鉄を流し込む鋳造式でしたが、重量が重い、生産性を上げたい、などの声からアップグレード。主部材にパンチプレスで穴をあけ、補助部材を組み込んでいく組工式(ステンレスのグレーチングはこれが多い)。主部材と補助部材を電力を使って圧着していく溶接式が誕生し同時に生産メーカーも増えました。現在はほとんどが溶接式になっています。網目も道路ならほとんど問題ないのですが、歩行者が多い場所は、普通目(粗目)と呼ばれる一般的な隙間で補助部材が100mmピッチだとヒールやベビーカーの車輪がちょうど隙間に入ってしまうため細目と呼ばれる細かいピッチのグレーチングを開発したり、補助部材を50mmにしたものも開発され使い分けされているようです。また表面が濡れた場合、滑りやすいのもデメリットとしてあげられるので、ノンスリップ(滑り止め)加工されたものもさらに開発されています。
仕上の種類もいくつかありますが主はめっきになります。メインはご存じ溶融亜鉛めっき、かなりの確率で見るものは大体これになると思います。他にもリン酸処理により光沢を落とす処理をしたり、ZAMのような亜鉛、アルミ・マグネシウムの合金メッキで耐性を強くしたりも可能。形状の種類はみぞぶた用、U字溝用、ボルト固定用、開閉用などがあります。機能も跳ね上がらないようにしたり、盗難防止があったり、水はけがさらに良くなる工夫をされているもの、雪が解けやすいものなど年々進化しています。
グレーチングのよいところは水はけの面はさることながら、目的別のラインナップの豊富さ、耐候性の強さ、加工のしやすさ、などがあげられます。価格も安価であることから各ほとんどの現場に採用され続けている。現在では大判のグレーチングをスクリーン状にし、ルーバーの代わりや、腰壁、フェンスの代わりに使用したりとデザインにも一役かっている優れもの。
今回はわりとなんにでも使えるグレーチングのお話でした。
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建築用語集 タラップ ステンレス
キャットウォークの由来
rewrite 2022/04/27
◆建築用語集 タラップ ステンレス
こんにちは、今日は弊社が制作するものの一つをご紹介。それは屋上にアプローチしたり、メンテナンス用の昇降通路だったりに使用する金属製のハシゴ。これはホントによく作っています。製作金物のレギュラーメンバーですね。ハシゴのみのものであったり、落下防止用の背カゴ付のものがあったりなのですが、これはタラップと呼ばれています。素材はステンレスが多いです。既製品も数多く存在しますが、使用箇所が様々であるとともに、高さ関係が変わると微調整が難しいので製作金物にオーダーで任されることが多いものです。
スペルは【trap】 意味は:階段
でもこれは英語ではなくオランダ語なのです。
我が国では建築用語だけでなく船や飛行機の乗り降りに使うハシゴもタラップと呼ばれています。ただ英語だと全く別の言葉になり、
船用ならば【gangway】
飛行機用ならば【ramp】となり、
列車、電車、バスなどは【step】となります。
そもそもハシゴの意味だと英語で【ladder】になるのが普通だと思うのですが、なぜかタラップで浸透している、今の日本の建築用語。使っているカタカナ用語がすべて英語だと思っていると、全く違うという、、、
これこそ【trap】:罠です!!!。 というお話でした。。。。
最後にわかりやすいよう表にしておこうと思います。
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